漆喰DIY!うまくヌレールのメリットとデメリットは?

皆さんは、日頃から棚作りや小物入れなどを手造りされていると思います。

今回は少し大がかりなものですが、漆喰(しっくい)による壁表面の塗装に焦点を当ててみたいと思います。

漆喰は日本ではお馴染みの塗装剤ですが、そもそも漆喰とは何かを御存知ない方のために、少しだけ説明しますと、日本に古くから伝わる特有の塗装剤で、消石灰に砂,海藻のり,寸莎(すさ)を混ぜ合わせて水で練った塗装剤です。

壁や天井の仕上げに使用するものですが、種類としては普通漆喰,土佐漆喰,屋根漆喰,灰土漆喰,天川漆喰などがあり、いずれもコテを使って塗り込めるように塗装するものです。

ここでご紹介するのは、普通漆喰で、中でもDIYファンに人気のある「うまくヌレール」を取り上げてみたいと思います。

この漆喰剤は、漆喰製造80年になる「日本プラスター」さんから発売されていて、「誰でも簡単に、どこでも塗れる漆喰」をキャッチフレーズに発売されているものです。

「うまくヌレール」のメリット

「うまくヌレール」は、純国産の栃木県佐野市から採掘された石灰石を焼成・消化した消石灰が主原料となっていて、そういう意味では原材料本体が純国産と言うことです。

ここでは、この漆喰剤のメリットとして、7つを挙げてみたいと思います。

①調湿性に優れている壁材であること。これは部屋の中の壁材として、この漆喰剤を用いることで、湿気を自然調整してくれます。

すなわち部屋の行き過ぎた乾燥や結露を防止する効果があります。高温多湿の日本で発達してきた壁材の特徴が活かされています。

②漆喰による防カビ効果が実証されていること。

この防カビ効果は、発売元の日本プラスターと大学との共同研究で証明されたものになります。

③漆喰自体安全素材であること。今問題となっているシックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒドなどを吸収し再放出させない効果が認められています。

④部屋の中が明るくなること。漆喰の白さが光の反射を高め、室内の照度が高くなります。

⑤消臭力に優れます。室内でもタバコの匂いやペットの動物臭も吸着してくれる作用が認められています。

⑥不燃素材であること。万が一の出火時にも燃え上がることは無く、またその場合にも有毒なガスは発生しません。

⑦空気を清浄に保てること。漆喰が二酸化炭素を吸着し室内の空気を清浄に保てます。

以上7つのメリットをあげましたが、オマケにもう一つ。DIYファンにはうれしい事ですが、その作業性が優れていることです。

一昔前は左官職人さんがやっていたことを手頃に自分たちで実践することが出来るようになっています。

「うまくヌレール」のデメリット

では、この「うまくヌレール」はメリットばかりかと言うとそうではありません。

ちゃんと(?)デメリットもあります。それではメリットと同じくデメリットを順に書きます。

①ペースト状の時よりも完成後の色合いが若干薄くなること。「うまくヌレール」では現在、「白」や「黒」等を含めて12色の漆喰が用意されていますが、白色以外では、塗り方、気象条件、下地(塗り面)によっては、仕上がりの色に若干の色差が出ることがあります。当然、自然素材ですのでこのようになります。

②気温5℃以下では作業できないこと。外壁の場合は無論、室内でも気温が5℃以下で作業することは避けるよう注意されています。

したがって真冬の作業には向かないということです。

しかし、気温5度以下の寒々とした環境でDIYをするかと言う問題もありますのでよく考えて下さい。

③塗装剤・塗装道具の手入れと保管を行うこと。これはDIYを行う人たちにとってデメリットと言うよりも作業の常識上の手間という程度だと思います。

漆喰自体を子供などの手の届かない場所に保管することであるとか、コテやヘラはちゃんと水洗いして保管することになっています。

④ひび割れに注意ということ。これは漆喰ならではのデメリットですが、重ね塗りすることで修整は出来ますし、ひび割れ頻度は少ないと言われています。

デメリットに気をつけつつ、漆喰を使ってDIYを楽しみましょう!