ステンシルシートの失敗しない作り方!実例集まとめ!

今、ホームセンターや100円均一ショップでステンシルコーナー等が出来ていて各種のステンシルシートやその他の塗料類、道具が販売されています。

今やDIYの大きなカテゴリーにまでなった、この「ステンシル」について今回は失敗しない方法に関して、実例を取りながら紹介したいと思います。

極太アルファベットフォントでの失敗例

まず、初めに普通一般で行われるステンシルシートを用いたアルファベット文字フォントでの失敗例を見てみましょう。

失敗例とするには、少々細かい内容だと思われるかもしれませんが、「抜け部分」の塗りつぶしがあります。

これはアルファベットであれば・・・「A,B,D,O,P,Q,R」の文字が該当しますが、線で囲まれた空白部分、つまり「抜け部分」がそのまま塗りつぶされてしまうケースです。

この抜けを無くすためには、工事現場などの表記にも採用されているように、「抜け部分」にそれを囲む線から細く補助してあげる方法で、これが一種のオシャレな感じのステンシルになっている場合もありますが、好みにより、綺麗に抜きたいというDIYファンはいるでしょう。

そうした場合、「抜け部分」のシートを作り「剥がせるのり」で素材に接着する方法があります。

塗料が乾けば、この部分も一緒に剥がしてみると、ちゃんとした綺麗なフォントが浮かびます。これは趣味の問題で、わざわざ、抜き部分を敢えて塗りつぶしてしまう方もおられるので、一概に失敗例とは言えませんね。

対象物に凹凸があり上手くシートを貼れない失敗例

こういう場合が厄介なのですが、ステンシルシートと塗装する面が密着しないようなケースがよくあります。こうした対象物にステンシルシートを貼り付けるには無理があります。

隙間から塗料がしみ込んでしまい、ぼやけた感じや、滲んだ感じになってしまいますので、出来るならばステンシルシートでの塗装はやめておいた方がよいでしょう。

但し、どうしてもと言うような場合には、塗装面だけを平らにして、シート自体が貼り付けられるようにすることをお勧めします。

対象物が木製の場合等では、カンナやノミで粗方のデコボコを修整して、細かな部分はサンドペーパーや「やすり」で整形するようにしてから実施して頂ければと思います。

また、逆にオブジェ系で金属製のものは、あえて滲ませることも考えられますので、ご自身の感覚になりますね。

細いフォントで、鋭角部分が滲んでしまった失敗例

これは、ステンシルシートをお使いになった経験のある方なら、一度は経験されたことだと思います。

例えば英字フォントの場合、「M」の中央部分が滲んでしまったり、引っ付いた塗装になってしまったりした場合もあるかと思います。

このような場合には、まずステンシルシートを正確にしっかりと接着させておくことが第一歩です。

次に、塗装する際には、決して塗り過ぎないこと、薄めの塗料でゆっくりと塗装しますが、上から叩くような感じで塗装します。

決っして擦り付けるような動きで塗装するのは危険です。また、塗料が薄めである事は粘性(塗料自体の粘り)が少ないため、鋭角部分のシートがずれにくくなります。

最後に乾燥し切るまで待ちましょう。中途半端に生乾きの場合には、シートと一緒に剥がれてしまいますので要注意です。

ステンシルシートと一緒に塗装部分が剥がれてしまった失敗例

これも良くあることですが、シートがあるから安心だと、塗装するべき面とシートを同じ分厚さで塗装してしまうことがあります。

塗料が被膜のようになって、折角の塗装面が全く塗装されずに、シートとともに剥がれてしまう場合です。

ここで注意したいのが、あくまでもステンシルシートは補助具ですので、主役は塗装面にいかに美しくクッキリ塗装できるかですから、一面にべたぁーっと塗るのではなく、塗装面の出た部分をメインに塗装すること。

更に、塗料の濃度を薄めにして重ね塗りの手法で被膜のようなものを作らせないことが大切です。