木製品や金属、あるいは石などにまで塗装が出来て、それでいて独特な色調を楽しめる塗料の代表のひとつに「バターミルクペイント」があります。
バターミルクペイントは、それだけでも非常に味わいのある感じになるのですが、一工夫すると、さらに面白くなりますよ^^
今回はDIYには欠かせないペイントの一つであるターナー社のバターミルクペイントについてお伝えします。
バターミルクペイントとは?
バターミルクペイントとは、アメリカのオールドスタイル的な色調が特徴の、牛乳をメインの原料としている塗料です。自然由来の塗料ですので、非常に高い安全性を持っています。牛乳にはカゼインという物質が含まれていますが、古くかた固着剤として使われています。
これに自然の顔料を加えて、この塗料は作られました。古くはアメリカの開拓時代、ペイント職人たちはオリジナルのカラーを作り出すために、土やレンガや畑の作物などを顔料にして作りました。
そして、当時のアメリカ人は、この牛乳由来の塗料で家や家具を彩って来ました。ですから古いアメリカの物語りなどで「ペンキを塗る」エピソードがあったなら、もしかしたらバターミルクペイントがそこに登場していたのかもしれません。
バターミルクペイントは、用途が非常に広い塗料で、建物や家具、コンクリートブロックやモルタルなどにも塗ることが出来ます。水性で非常に良く伸びるので、ハケ、ブラシ、ローラー、スプレーガンに至るまで、様々なツールで塗ることが出来ます。また、混色も自由に出来るので、オリジナルのカラーを作ることも可能です。
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バターミルクペイントの塗り方
(1)塗装面をきれいにします。油やワックス、洗剤などの異物を除去します。
(2)下地処理として、塗装面は修正します。また、ヒビや穴などをあらかじめ修繕します。
(3)塗装面をサンドペーパーで擦ります。
(4)使用の前には良く混ぜてます、ハケ、ブラシ、ローラー、スプレーガンの使用が可能ですが、厚くなり過ぎないように注意して塗ります。
(5)1度塗った後に乾燥させ、2度塗りをします。
塗り方のポイント
(1)塗る時はハケやブラシを使うことも出来ますが、スポンジを使うときれいに仕上がります。(ハケやブラシは、毛が抜けて塗装した面に残り、仕上がりが悪くなりますが、スポンジの場合は、これが無いため、美しく仕上がります。)
(2)バターミルクペイントは、マットな色調になって、表面がザラザラしていますが、これにサンドペーパーをかけると、表面に光沢が出てきます。使用するサンドペーパーは細かい方が、きれいに仕上がります。
(3)下地の調整にサンドペーパーをかけて調整しますが、ここを念入りにして表面の手触りを良くしておけば、後で塗るペイントも良い感じで塗れます。
(4)バターミルクペイントは、プライマーを使えば、石や金属にも塗ることが出来ます。金属製品をアーリーアメリカンのテイストにするには、もってこいの材料です。
塗り方の工夫
バターミルクペイントを塗った上からブライワックスを使うと、また違う味わいが出てきます。
ブライワックスを塗って研磨すると、マットな色調に自然なツヤが出て来るので、落ち着いた感じに仕上がります。
特に、バターミルクペイントを塗った金属製品をブライワックスで仕上げた場合、光沢が金属のものよりも落ち着いた感じになりますので、室内の小物などに応用するのがお勧めです。更に塗るとバターミルクペイントは非常に様々なものに手軽に、そして安全に塗ることが出来るので、室内の様々なものに塗ってみるのも面白いと思います。
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混色が効くのでオリジナルの色を作り出し、サンドペーパーやプライマーなどを使って塗装すれば、身近な道具や家具に「オリジナルの表情」が生まれます。
バターミルクペイントは、屋内にも屋外にも使用が可能です。もしかしたら屋外にある「何か」を塗ってみるのも面白いかもしれません。
テーブルでもイスでもベンチでもコンクリート塀でも良いでしょう。そして、そう言ったオリジナルの物に囲まれる生活も良いものです。