今回は石膏ボードアンカーの取り付け方やサイズ、耐荷重など基本的なことについて解説していきたいと思います。
最近のマンションや木造住宅の壁のほとんどは石膏ボードになっています。間仕切り壁の8割は石膏ボードとも言われています。
基本的に壁にビスを打ち付けるときは、まず確認して欲しいことは柱の位置になります。出来れば柱のある場所にビスを打ち込むのが理想なんです。
しかし柱の位置に取り付けられないのが現実ではないでしょうか!?
DIY売場での接客で意外と多いのが石膏ボードに棚を取り付けたいとか、鏡とか絵画を飾りたいけど、壁が石膏ボードなので上手く取り付け出来ないとの相談なんです。
木ネジで締めても ボコッ!と突き刺さりネジがまったく効かないことありますよねwww そこで登場するのが、石膏ボードアンカーなんです^^
安全性を確保するうえで石膏ボードアンカーは大切なツールになるので、しっかりと情報収集して下さいね^^
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このページの目次
石膏ボードアンカーの種類と使い方!
石膏ボードの厚さは9.5㎜、12.5㎜、15㎜の3種類あります。基本的にどの種類の石膏ボードでも使えますが、石膏ボードの厚みによって引抜最大荷重の強度が変わってきます。詳細は石膏ボードアンカーのパッケージの裏面などに記載されています。

【画像1】
石膏ボードアンカーの種類は細かく分けるといろいろな種類があるのですが、今回は一番実用的な石膏ボードアンカーの2種類を紹介したいと思います。
ボードアンカー(エビモンゴGLアンカー)

樹脂製のボードアンカーで、一番手軽に使える石膏ボードアンカーになります。
下穴をあけずに手動のプラスドライバーで石膏ボードに打ち込むだけで簡単に取り付けられます。
大き目の羽なので石膏ボードの接触面積が大きくきっちりと食い込みますので安定したビス止めが可能になります。
画像1のパッケージ裏側にも記載されていますが使用ネジは3.8〜4.1㎜で長さは取付物プラス20㎜になります。
《取付手順》
【ステップ1】

ボードアンカーを石膏ボードにドライバーで打ち込みます。電動ドライバーよりも手動ドライバーで十分に穴があきますので手軽に取り付け可能です。
【ステップ2】

最後まで締め付けると画像のようにキレイに石膏ボードに取り付けられます。

石膏ボードの裏側から見るとこんな感じ!
【ステップ3】

ボードアンカーに適応の使用ネジを使い棚受けを設置することも可能になります。ただし、棚受け金具の耐荷重を考えなければいけません。
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トグラーアンカー
ボードアンカーと比べると若干作業工程は増えますが、石膏ボードでの空中アンカーとしては一番適しているのではないでしょうか!
注意としては、石膏ボードに裏側は必ず空洞になっていることを確認して下さいね。
《取付手順》
【ステップ1】

石膏ボードに電気ドライバーで下穴をあけます。
下穴径は一般的には6㎜になります。
【ステップ2】

最初はこの画像のように羽の部分が開いているので、この羽を逆側に閉じるようにします。

こんな感じです^^
【ステップ3】

ステップ1の電気ドリルで下穴を開けた部分にトグラーアンカーを押し込みます。

このとき、差し込みが硬いようでしたらハンマーで軽く叩いて打ち込みます。
【ステップ4】

トグラーアンカーを石膏ボードに最後まで押し込むことが出来たら、付属のピンを真ん中の穴の部分に差し込みます。
このときにハンマーでは打ち込まないように注意して下さい。

この画像のようにピンの位置が最後まで差し込んだ状態になります。

石膏ボードの裏側はこの画像のようのにピンを差し込むことにより羽が開き保持力がつくようになります。
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【ステップ5】

よーとを手でねじ込めば完了になります。

かなりしっかりと固定し取り付けることが出来ます。

石膏ボードの裏側から見るとこのようになります。この画像を見ても分かるように、トグラーアンカーの場合は石膏ボードの裏側が空洞でなければなりません。
【ステップ6】

トグラーアンカーのよーとに約2㎏の電動ドライバーを掛けてみました。全く問題なく安定して掛けられます。
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まとめ
今回紹介した石膏ボードのボードアンカーとトグラーアンカーは絵画や時計など一箇所の取り付けでも十分だと思います。
しかし棚や鏡などは2箇所以上のアンカーの固定が必要になってきます。
冒頭でも紹介したように、基本は柱にネジを打ち込むのが理想なので、本棚や食器棚など重量があるモノについては石膏ボードアンカーは避けた方が無難だと思います。