店頭での接客で、アンカーやプラグを使ったコンクリートの穴あけ作業の質問の次に多いのがタイルの穴あけになります。
トイレの壁にペーパーホルダーを取り付けたいけど、タイルに穴をあけるにどうすればよいのですか?
お風呂場に手摺りを取り付けてたいけどタイルに穴をあけるときに割れないか心配!などの相談をよくされます。
そこで今回は磁気タイルの穴あけ作業を実演しながら説明して行きたいと思います。
タイル穴あけ方法やドリルのキリは?
タイルの穴あけ作業で大切なポイントは3つあります。
一つ目は下穴を必ずあけること!
二つ目は磁気タイル専用のキリを使うこと!
三つ目は磁気タイル表面部分の穴あけにはインパクトドライバーや振動ドリルを使わないこと!
では具体的な作業を行いながらの説明をして行きましょう!
コンクリートに専用接着剤で貼り付けたタイル部分に穴を二箇所あけてステンレスのブラケットを取り付けます。

【準備するもの】

① ボッシュ バッテリー振動ドライバードリル
PSB10.8LI-2
② プラスビット2番
③ 磁気タイル用キリ
④ ハンマー
⑤ 取り付けブラケット
⑥ コンクリート用スポイト
⑦ マジック
⑧ さしがね
【ステップ1】

ブラケットをタイルのどこに取り付けるか、おおよその位置を決め、穴あけ部分にさしがねでケガキをする。

ケガキは大事です^^
【ステップ2】

画像の赤丸部分の下穴専用ビットで、ケガキしたコンクリートに穴をあける。

タイルの表面は滑りやすいので、最初から穴あけドリルを使用するとケガキしたセンター部分にうまく穴が開かないことがあります。またセンターポンチを使うと、タイルがひび割れを起こしてしまうので必ず下穴専用ビットを使います。
【ステップ3】

それでは実際にタイルの穴あけを行うのですが、このときに重要なことは、コンクリートに挿入するプラグとタイル専用ビットの関係です。
画像左側のコンクリートプラグのパッケージには「下穴径4.5㎜」と表示されています。したがって、右側の磁気タイル用ドリルは4.5㎜を選ぶようにします。

そして専用タイル用ビットを電動ドライバーに取り付けます。そして重要なことは画像の赤丸部分のドライバードリルのモードにセッテイングすることです。

このモードでインパクトドライバーや振動ドリルのような衝撃を与えての穴あけを避け、ドライバードリル特有の優しい穴あけを可能にします。このモードがタイルの穴あけには最適なのです。
【ステップ4】

タイル部分を通過してコンクリートにドリルが到達したら、電動ドライバーのモードをハンマーの位置にセッテイングします。
このときハンマーモードでの穴あけになりますが、穴あけの音が変わりますのでコンクリートに穴をあけている実感が掴めると思います。

タイルとその下のコンクリートに穴あけをするとこのようにコンクリート微粉末が出るので、スポイトで穴に入っている微粉末含めて取り去ります。
【ステップ5】

プラグをタイルの穴に挿入し、ハンマーで最後まで押し込みます。

タイルのひび割れもなくキレイにプラグが挿入されています。
【ステップ6】

電動ドライバーのネジ締め付けモードにセッテイングしてブラケットを取り付ける。

完成です!
まとめ
タイルの穴あけは、決して難しい作業ではありません。ただ冒頭に紹介した3つの大切なポイントを注意して下さい。
あと今回は工具としてボッシュの電動ドライバーPSB10.8LI-2を使用しました。
この電動ドライバーのマルチモードは非常に便利なのでお勧めですよ^^