「MDF材って何?聞いたことない」という方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明します。木材の端切れを繊維状に分解し、ボードの型に合わせて再編成したもの、それがMDF材です。
見た目は、ダンボールの丈夫なものと言ったところでしょうか。
木材のようなものですが、変形も少なく品質が均一なのが特徴です。もちろん環境にも優しい商品です。
主な用途としましては、屋内の家具の裏板などに使われています。賞状の額の裏の止めている板と言うとわかりやすいかもしれません。
最近は、DIYをする方も増えて、扱いやすい材料ですので、人気も上昇中です。
このようなMDF材は、ホームセンターに行きますと、大きな板として売られています。
ですが、少しだけ使ってみたいと言う場合は、100円ショップ(100均)に行けば、手頃な大きさのものが売られています。
今回は、100均で購入できるMDF材の扱い方の基本について解説して行きたいと思います。
MDF材(100均)の塗装方法は?
MDF材は、水分を吸収しやすいという性質があります。そのために、塗装をしても吸い込みやすいということがあります(表面がツルツルしている方は、多少は、塗料を吸い込みにくくなっています)。ですから、塗装にも少しコツが必要になってきます。
ここでは、その塗装方法について、解説していきたいと思います。
①木部用のシーラーを塗ってから塗装する
シーラーは、簡単に言いますと、塗装の吸い込みを抑えてくれる塗料です。
これを、MDF材を全体的に塗布してから、塗装する方法です。プライマー処理をしておけば、塗料を吸い込まなくなりますのであとは好きな方法で塗装しても問題ありません。
きちんとした塗装の手法を使って塗装すれば、この方法が一番美しく仕上がります。
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②スプレーで重ね塗りする
下地処理をすることなくスプレーする方法ですが、やはり、MDF材は、塗料を吸い込んでしまいますので、重ね塗りが必要になります。
また、スプレーのやり方にもよりますが、他の材料より、スプレー筋が残ることがあります。
さらには、思ったような発色が出ない可能性がありますのでご注意ください。
ですが、一番お手軽に塗装できます。もちろん、シーラーを塗ってから、スプレーをすれば完成度は高くなります。
③ローラーで塗る
こちらも、シーラーの下塗りがない状態から、ローラーで塗装する方法です。もちろん刷毛で塗装してもいいのですが、刷毛スジが残る可能性が大きいので、断然ローラーで塗る方がオススメです。
これもまた、吸い込みますので、重ね塗りが必須になります。また、スプレー同様に思った発色にならない可能性はあります。ですからスプレー同様に面倒がらずに、シーラーを塗ってから、ローラーや刷毛で塗るのが一番良いと言うことになります。
MDF材の強度は?
100均のMDF材は厚さがおおよそ6ミリになっています。ですから、棚板として使用する場合には、小物を置くくらいにとどめて置いた方がいいでしょう。
重いもの、特に本を置いたりすることは避けた方が無難です。男性であれば、少し強めに力を加えれば折れてしまうくらいと思っておいて間違いありません。
ですから、常時力がかかるもの(棚)、水に濡れるものを作成することは避けるようにしてください。
ネジ締めについて
MDF材は、とにかく割れやすいです。ですから、MDF材同士を組み合わせて、止めていくには、少しコツが必要です。ビスでいきなり締めますと、確実に割れます。ですから、一度下穴を開けてからネジ止めをしてください。
ここで、重要なのは、ネジ止めの前に、必ず木工ボンドを塗ってください。ネジ止めだけでは不十分です。
インパクトドライバーで、一気に締め込みすぎますと、ネジの頭が入り込みすぎることがありますので、ご注意ください。
またネジを使用する場合は、なるべく細身の木ネジを使用してください。太いものですとこれも割れる原因になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。少しの項目を注意しれば、MDF材は、使いやすいですし、加工もしやすいです。100円ジョップでも取り扱いがありますので、気軽に使えるところもいいですね。ぜひ取り扱いの方法をマスターしていただき、DIYに活用してみてください。