シーラー塗料の塗り方は?水性と油性の使い分けは?木材も塗れる?

ご自宅の外壁くたびれていませんか?そんな時は、業者でなく、自分で行うのも一つの手かもしれません。

この時に、重要になってくるのが・・・シーラー塗料です。

シーラー塗料と聞いて、その役割などについては、ご存知の方も多いと思います。

ですが、わからない方のために、ここでおさらいをしておきましょう。

塗料そのもの単体ですと、下地との粘着力は実際にはそんなに強くありません。

それを、下地と強力に密着させてくれる役割をするのがシーラーです。

シーラー塗料を塗布した場合と、そうでない場合は、重ね塗りの回数にも違いが出ますし、美しさも断然異なってきます。

シーラー塗料の塗り方

今回は、外壁に塗布する場合で考えてみましょう。基本的には、通常の塗料と同じような手順で塗布して行きます。

まずは、汚れを落として行きます。高圧洗浄機などある場合は、そのような機械で入念に行いましょう。

また、汚れがひどい場合には、デッキブラシなどで汚れを落とします。外壁にひび割れやデコボコしている場合には、パテや補修剤などを用いて、補修するようにしましょう。

補修をしないと、仕上がりに影響が出ます。また、補修していない箇所から、また、傷みが広がることがありますので、要注意です。

それから、マスキングを行い準備万端です。あとは、刷毛やローラーなどで塗布して行きます。

ここで、注意点があります。シーラー塗料は、吸い込ませながら使いますので、通常の塗料より量が多く必要な場合があります。

ですから、想定しているよりも、多めに準備しておきませんと、途中でシーラー塗料が無くなり、購入に走るなんてことになります。時間がもったいないですので、注意しましょう。

水性と油性の使い分け

簡単にその使い分けを説明しますと、下地が劣化しているような場合には、油性、それ以外は水性を塗布するに使用します。

また、油性のシーラー塗料は、揮発性が高いですので、乾燥時間が非常に短くてすみますし、塗面も丈夫です。

このように、利点が多そうな油性のシーラー塗料ですが、臭気が強めですので、換気の良いところで作業をする必要があります。

また、油性は、ご存知の通り後片付けも大変な面があります。

一方水性は、油性とは逆に、あまり吸い込まず、乾燥時間は長めです。ですが、臭気は少なく、後片付けはしやすいということになります。ご自分の用途に合ったものをチョイスしましょう。

また、油性のシーラー塗料で下地を作成した場合には、上に塗る塗料は同じ油性のものにしましょう。

親和性が悪く、油性のシーラー塗料の上に水性の塗料の乗りが非常によくありませんので十分注意して使用してください。水性の上に油性の塗料を重ねる場合は、きちんと乾燥させてから塗装するようにしましょう。

木材に塗れる?

シーラー塗料には、屋根用・外壁用などの様々な種類があります。

詳しくは、購入する商品のメーカーに聞いていただくとして、木にシーラー塗料を塗りたい場合は、「木工用」と記載してあるものを選びます。

ご存知の通り、木は液体を吸い込みやすいという性質があります。

ですから、塗料などを直接塗布すると染み込んでしまい、なんども重ね塗りした挙句に、上手くいかないなんてこともあります。

このようなことを防いで、木材の目止めの役割をするのが、シーラー塗料になります。(木のヤニを出るのも防いでくれます。)

塗布する時は、木材に沁みこませるように丁寧に塗布して行きます。

シーラー塗料がきちんと乾いてから、重ねて塗装をしましょう。

適宜、重ねて塗装しますと非常に綺麗に仕上がります。ですが、シーラー塗料の染み込ませ方にムラがありますと、塗装してもまだらになってしまうことがあります。

ですから、均等に十分に染み込ませた上、十分に乾燥させてから、塗装することが重要です。

まとめ

このように、シーラー塗料は、塗装の仕上げを左右する重要な塗料であると言えます。

外壁や屋根の塗装にチャレンジしてみることはもちろんですが、木材などにも適宜使用して是非、美しい塗装面を作り上げてみてください。