ワトコオイルとは、ヨーロッパで生まれた木材専用のオイルベースの塗料です。
表面に塗膜を作らず、木の中に浸透し、木の味わいを失うことなく独特の風合いを引き出すことの出来る塗料です。
オイルのベースとなっているのが、亜麻仁油で、ホルムアルデヒドやキシレンなどの有害物質を含んでいないので、安全性が高く、安心して使える塗料と言えます。
ワトコオイルのファンは世界中に多く、海外のブログなどでも目にすることもしばしばあります。
ワトコオイルには8色が揃っています。それぞれ良い風合いを持っていますが、ワトコオイルは混色が可能なので、オリジナルの色を作り出して楽しむことも出来ます。
DIYでモノを作る場合、オリジナル色は実に魅力的です。是非自分だけの色の製品作りにチャレンジしてみましょう。
このページの目次
ワトコオイルの塗り方は?
ワトコオイルの塗り方の手順は、以下の通りです。
1)最初に木材の表面についた埃や汚れを取ります。
2)240番以上のサンドペーパーで表面を研磨し、木地調整をします。擦り傷などの深い場合には、目の粗いペーパーから掛けて調整してください。
3)オイルを全体に塗布します。この時に液ダレなどに十分に注意してください。
4)15分〜30分程度放置します。
5)ウェスで表面に残っていて浸透していない塗料を拭き取り、一時間程度乾かします。
6)再度全体に塗布します。塗布量は一回目の1/3〜1/4程度に薄くします。
7)必要に応じ、200〜400番の耐水ペーパーで表面を研磨します。
8)表面に残った塗料を完全にウェスで拭き取ります。この拭き取りが不十分だと乾燥時間が遅くなり、塗料が表面に固まり、ベタつくことがあります。
9)乾燥させます。乾燥時間には24時間以上をかけてください。
使用上の注意
- ワトコオイルは引火性があります。火気厳禁です。
- 塗装中の換気はしっかりとしましょう。
- 取り扱い中は、出来るだけ皮膚に付着しないようにしましょう。
- 塗料の付着したウェスなどは、廃棄するまで必ず水に漬けておいてください。
- 取り扱い後は手洗い及びうがいを十分に行ってください。
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ダークウォルナットの塗り方のコツ
ワトコオイルは、全般的に「適度」な量を塗ることが推奨されますが、ダークウォルナットなどの濃い色は、特に液ダレに注意したいものです。ハケで塗るときの量には気をつけましょう。
臭いと色見について
天然成分がメインとは言え、臭いは結構気になります。塗装中は換気に気をつけましょう。乾燥すれば臭いは消えますので、十分に乾かしましょう。

優しいマットな感じに仕上がるのがワトコオイルのダークウォルナットの特徴だと思います。

ワックスと組み合わせて塗ってみる
ワトコオイルの仕上がりでも十分な風合いがあるのですが、これに例えばブライワックスなどを上からかけると、また違った風合いが表現できます。
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特に、ワトコオイルは混色が可能ですので、オリジナルの色を探求し、その上にワックスを掛けてツヤを引き立たせると言った技法も面白いと思います。
また、木地調整の時のサンドペーパーに関しても、ある程度の粗さを残すなどの、オリジナルの工夫をしてみるのも面白いでしょう。そして、その部分こそがDIYの醍醐味です。
最初は小さいものから塗ってみよう
最初は小さいものや、簡単な形状のものから塗装して、経験を積んでいくのがベターだと思います。
最近では100円ショップにも、いろいろなウッド商品が並んでいます。気に入った品にワトコオイルを掛けて、自分だけのオリジナル品に仕上げてみるのも面白いと思います。
木製家具に塗ってみる

ワトコオイルは屋内用のオイルです。是非とも家具の塗装にチャレンジしたいものです。ところで最近では、ネット経由で木製家具の図面などまで見ることが出来ます。
簡単に塗れるものからはじめて、机やテーブルと言った大型家具などにも挑戦してみたいところです。
棚とかを作ってみる
家具などと同時に提案したいものに、棚や作り付けの大型家具の製作などがあります。

ワトコオイルの醸し出す木の風合いの家具、あるいは上からワックスを掛けたインテリアは、生活に更なる潤いをもたらすことと思います。