キリ材の押し入れスノコを利用して、シンプルでとても軽いラックを製作しました。
キリは柔らかく、小さなネジであれば手回しで打てるので、電動のドリルドライバーやインパクトドライバーがなくても、プラスドライバー1本でつくれます。
必要になるのはネジ打ちだけで、キリカスなどの細かいゴミがでないので、室内でも気軽に作業ができます。
本記事ではキリ材のスノコラックの材料やつくり方、特徴についてご紹介します。
準備する材料と工具
キリ材の押し入れスノコ
押し入れスノコはほとんどのホームセンターで扱っています。
本来は押し入れで使用するため、材質は吸湿性や耐湿性のあるキリ材やヒノキ材でできています。
キリのスノコは非常に軽くて価格が安いのですが、強度があまりありません。
ヒノキのスノコは強度はあるのですが、重くて価格が高いという特徴があります。
今回は軽くて手軽につくれるラックがテーマなのでキリを使います。
キリは柔らかくて加工がしやすいところや、軽いので組み立てやラックの移動が簡単にできるところが魅力です。
ホームセンターで購入したキリ材のスノコ6枚です。アマゾンや楽天でも売っているので手軽に買えます。
ラックの製作に使用するのは5枚で、スノコの寸法は幅330×長さ750mmです。
棚板を固定する木ネジ
キリ材は柔らかく釘に対して締め付け力が弱いので、簡単に抜けてしまいます。
釘より抜けにくいネジがおすすめです。
棚板の上面からネジを打ち込むので、ネジの頭が収納のじゃまにならないようにサラネジを使います。
キリ材の色に近いユニクロメッキの木ネジで決定です。
使用本数は、
左右8箇所×3段=24本 となります。
スノコの板厚と、板全体を浮かせているゲタ材の厚さを考慮してネジの長さを決めましょう。
プラスドライバー
ネジに合わせた1番か2番のプラスドライバーで、握りが細すぎないものでれば問題ありません。
電動のドリルドライバーかインパクトドライバーがあればより速く作業できます。
説明するまでもないほど簡単な製作手順
一応、説明させていただきます。
ゲタ材の高さに注意
まず、縦方向に使用する2枚のスノコのゲタ材の高さを合わせます。
本来の用途はスノコなので、それほど正確な寸法でつくられていません。
板材に対してゲタ材の位置が左右対象になっていない場合があるので、その確認のための作業です。
左右でゲタ材の高さが違うと棚板が傾きます。
と申しあげるまでもなく、棚板を置けば傾いていることにすぐ気づくはずです。
棚板は下から組む
基本的なことですが、棚板は下の段から組んでいきましょう。
上から組んでしまうと下段のネジが打てません。
1番下の段の棚板になるスノコを縦のゲタ材にのせます。
このとき、縦のスノコが倒れないようにツールボックスなどで支えておきましょう。
キリ材は軽いので、これだけで十分支えられます。
ネジを打って固定
棚板の仮組ができたら、棚板の上からゲタ材に向かってネジを打っていきましょう。
4隅から決めると取り付けが曲がりにくくなります。
木ネジは半ネジなので、ネジを切っていない首の部分が板厚以上の長さであれば、下穴をあける必要はありません。
キリ材は柔らかいので手回しでも十分ネジ打ちができます。
写真のプラスドライバーは少し握りが細く回しにくいです。
なるべく握りが太いものをおすすめします。
時間短縮のためにインパクトドライバーを使用してしまいます。
ネジの頭で収納物を傷つけたりケガをしたりしないように、頭を板面までしっかり打ち込んでおきましょう。
電動ドライバーの場合は打ち込み過ぎないように注意が必要です。
このスノコは板が4枚なので左右で8本のネジを打ちます。
以降の製作手順は、2段目、3段目とも同じ作業の繰り返しです。
スノコラックの評価
完成したところで、このラックを評価してみます。
仕上がり寸法は幅770×高さ750×奥行き330mmです。
ラックとしてはやや大きめという感じでしょうか。
とにかく簡単
スノコをのせてネジで固定するだけです。
私はインパクトドライバーを使用して5分ほどでつくれました。
手回しでも10分あれば十分に完成できると思います。
とにかく軽い
片手で運べます。
頻繁に模様替えをする方におすすめです。
キリ材なら安くできる
スノコの価格によりますが、木ネジをふくめ1,500円前後でつくれました。
この大きさのラックでは破格だと思います。
短い期間しか使う予定がないような一時的な収納とするのもよいでしょう。
衣類の収納におすすめ
スノコは通気性が抜群な上、キリ材は吸湿性がよいので、衣類などの収納におすすめします。
特に本来スノコが使われる押し入れには、当然ながらピッタリ納まるので、押し入れの収納にもよいでしょう。
重量物の収納には要注意
強度が弱いという欠点があります。
棚板のスパン(幅)は750mmもあるので強度はあまりありません。
本や雑誌などの重いものを棚板の中央におくのは避けましょう。
重いものをおきたい方は、短いスノコを利用して製作することをおすすめします。
単純にラックの幅が半分になれば強度は2倍になります。
縦棒を追加して補強してもよいでしょう。
まとめ
スノコはDIYでも人気があり、よく取りあげられるようになりましたが、まだまだ発想次第でユニークなものがつくれると思います。
本記事を参考にスノコを利用して、さまざまなDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか?