わずらわしい伸縮つっぱり棒の落下を簡単に解決!

 

100円ショップなどにも売られている“伸縮つっぱり棒”。
ご説明するまでもなく、棒の長さを調整することで、さまざまな幅の壁や柱の間に設置できるという製品です。
取りつけに工具が必要ないので、手軽に棚やハンガーかけをつくったり、カーテンレールの代用にしたりできる便利な収納器具です。

このように手軽に扱える伸縮つっぱり棒ですが、うっかり手で突き上げたり、お子さんがイタズラしてカーテンを引っ張ったりして、すべり落ちてしまったという経験をしている方は少なくないと思います。
落下で怪我をしてしまう可能性があり、かけ直すのもわずらわしいものです。

このような問題を100円ショップなどの格安グッズで解決します。
面倒なかけ直しや、お子さんが危ない目にあう心配もなくなることでしょう。

本記事では、つっぱり棒をカーテンレールの代わりに使用した例をもとに、落下防止の方法をご紹介します。

カーテンを取りつける場所

わが家のクローゼットです。
クローゼットといってもご覧の通り、ただ押し入れに衣類を収納しているだけです。
扉を開閉するスペースが狭く衣類の出し入れが面倒なので、観音開きの扉を外して使っています。
雑然としていてお恥ずかしいので、ぼかしを入れました。

衣類を湿気から守りたい

なぜクローゼットにカーテンを取りつけようと考えたのかと申しますと、写真の左下に見える加湿器が勢いよくク衣類にミストを吹きかけてくれるからです。
おかげで衣類が湿気でしっとりしております。
これを防ぐことと、少しでも雑然とした部屋の雰囲気をスッキリさせたいということから、ドレープカーテンを設置することにしました。

押し入れの幅は一般的な1間、柱と柱の間は160cmほどです。
高さは178cmで、市販のカーテン丈178cmが偶然にもピッタリ納まる寸法になっています。

準備する材料と工具

カーテンセット

ごく普通のカーテンセットです。
私は100円ショップで格安の品をそろえましたが、もちろんAmazonや楽天でも手軽に購入できます。

ドレープカーテン2枚、本来は“ランナー”の役目をするリング、カーテンフックの3点です。

つっぱり棒とキャスター止め

問題のつっぱり棒は120~190cmの幅で使えるものです。

続いて、本記事の主役である“キャスター止め”の2個セットです。
これを利用して伸縮つっぱり棒が落下しないように細工をします。
このキャスター止めはテレビ用で耐荷重120kgと、つっぱり棒を止めるには十分過ぎる強度があります。
これは直径5cmほどのものですが、欲をいえばもっと小さいものがよいですね。

キャスター止めを選ぶときにもっとも重要なのでは、「極力くぼみの深いものにする」ということです。

木ネジとインパクトドライバーか手回しドライバー

キャスター止めを柱や壁に固定するために使います。
ネジで柱などに穴をあけたくないという方には、強力両面テープで固定することをおすすめします。
落下防止の効果はネジよりは劣るものの、カーテンのつっぱり棒などには十分です。
工具も必要ないので簡単に取りつけできます。

取りつけ

非常に簡単です。
両面テープを使う方が簡単ですが、ネジを使う場合でも5分ほどあれば取りつけできます。

① キャスター止めにネジ穴をあける

キャスター止めの中央に、ネジと同じ直径の穴をあけます。
このキャスター止めはゴム製ですが、プラスチック製のものでも簡単に穴があきます。
キャスター止めがいくらか回転しても問題ないので、ネジは1箇所で十分です。

ネジを使わない方はキャスター止めの裏全体に両面テープを貼りつけてください。

② キャスター止めを柱に固定する

柱や壁のなど、つっぱり棒を取りつけたい位置にキャスター止めを固定します。

③ つっぱり棒とカーテンセットを取りつけて完了

ご覧の通りです。

キャスター止めのくぼみに、伸縮つっぱり棒の両端を引っ掛けることで、劇的に落下する可能性が低くなるのですっ!

とても単純な発想ですが、これで伸縮つっぱり棒の落下という悩みから解放されることでしょう。

落下防止の効果とメリット

大人が強く引っ張ってもズレ落ちない

私が体重をかけて引っ張ってもズレ落ちることはありません。
むしろ、先にカーテンの部品が壊れそうです。

今回のようにつっぱり棒がそれほど長くなければ、まず落ちる心配はないと思いますが、つっぱり棒が長くてたわむ場合には注意が必要です。
大きくたわんだときに、キャスター止めのくぼみが浅いと棒が外れる可能性があります。

くぼみが深いキャスター止めを選ぶ理由がここにあるわけですが、本来の用途から考えるとそのような製品はないかもしれません。
このような場合には、水道用塩ビパイプのキャップなど、くぼみが深いもので固定するとよいでしょう。

ほとんど目立たない

つっぱり棒の太さとキャスター止めの大きさに極端な違いがなければ、まず気づかないと思います。
ちなみに、わが家でこの細工に気づくものはおりませんでした。

柱などを傷つけずに取りつけることも

お伝えした通り、強力両面テープを使用すれば、もっと簡単に作業ができる上に、柱や壁を傷つける心配がありません。
ただし、カーテンレールなどの力がさほど加わらない用途であれば問題ありませんが、重いものをのせる棚などに利用する場合はネジで固定することをおすすめします。

まとめ

このようにDIYでは、ちょっとした日常の問題を、アイディア1つで簡単に解決できることが多いのではないでしょうか?
製品本来の使い方にとらわれず、自由に考えをめぐらせることが大切だと思います。
DIYを楽しみながら、生活をより快適なものにしていきましょう!