紙やすりと言われるものには、いわゆる紙やすりの他に耐水性のサンドペーパーや布製のサンドペーパーなど案外たくさんの種類があります。ですが、ここでは、特に木工用の紙やすりについてみていきたいと思います。
まず、紙やすりは、ご存知の通り、木工製品を作成するときに使うもので、1度くらいは、購入したことがあるのではないでしょうか。
長く使い続けるというよりは、使い捨てになります。ホームセンターでは、1枚50円程度、100均では、セットで販売されているような場合もあります。では、紙やすりについて、詳しく解説していきたいと思います。
紙ヤスリの番号の意味と粗さ
まず一般的に販売されている重要な番号を軸に説明していきたいと思います。
ホームセンターでは、40番から2000番までの種類が販売されていることが多いです。
この種類の多さこそが頭を悩ませる原因になります。一番簡単なのは、番号は、少ないほど荒く、多いほど細かくなるということです。まずそこを抑えつつ詳細な説明をしていきます。
【40番〜100番】
これは、かなり粗い番手になります。柔らかい板材でしたら、あっというまに角を取るくらいの威力がります。40番で削った後は、柔らかい材質の木材ですと、かなり深い傷になってしまいますので、こすりすぎに注意してください。
ですが、手間はかかりますが、深く傷が入っても直すことは可能です。
次に説明します150番で整えてから、240番で仕上げるという感じで、荒い番手から、細かい番手へ段階を踏んで直していきましょう。
ダメージジーンズならぬ、ダメージ木材を作るのには適しているかもしれません。
あえて、古く見せる手法が流行っていますので、80番くらいで、粗く仕上げるのもありかもしれませんね。
150番〜は、先にも説明しましたように、深めの傷を直すのに用いることが多いですが登場回数は少なめの番手になります。
【240番〜320番】
SPF材綺麗に製材してある木材(ホームセンターで売っているようなものですね。)などのある程度表面が綺麗な材料で使います。
あらかじめ、ほとんど表面は綺麗ですので、ささくれを綺麗にしたりする感じで使用しましょう。これより、荒い番手でやりますと、仕上げるどころか無駄な傷をつけることになりかねません。
【400番】
塗装するときに下地処理をするのに用います。これで、木材の下地をツルツルに仕上げてから塗装しますと、
本当に塗面が綺麗に完成します。ニスなどを塗る場合など一般的なDIYでしたらば、先に説明しました、240番で処理しても十分に綺麗に仕上がります。
1000番は、光沢出しに用います。あまり木工製品では、使わない番手ですね。
本当に、ザラザラした厚紙くらいのものです。これは、あまり考えなくてもいい番手だと思います。
紙やすりの使い方
普通に木材の面に押し当てて、こすって使います。手持ってこする方法が、まず思いつくと思います。ですが、少しだけの作業でしたら問題ないでしょうが、いずれにしろやりづらいことこの上ないと思います。
ですから、一番安上がりな方法で、楽にできる方法を伝授したいと思います。
まず、余っているワンバイフォーを、紙やすりの幅に切ってください。それに、紙やすりを巻いてみてください。
これでほぼ、ぴったりに紙やすりをワンバイフォーに巻けると思います。これで、平面をこすってみてください。手でやるより、格段にやりやすくなったのではないでしょうか。
そんなものより、きちんとした道具が欲しいという場合は、「ハンドサンダー」を購入しましょう。これは、紙やすりをはめて使います。あとはワンバイフォーと同じようにして使いますが、取手があるぶん使いやすい道具になります。
「いやいやもうそんなちまちまやらないで電動の工具で一気に仕上げたい」という方は、「電動サンダー」を使いましょう。
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こする運動を高速で行ってくれます。一気に綺麗になりますし、本当に作業が楽です。
使い方は、簡単です。サンダーの紙やすりの取り付け位置の大きさに、紙やすりを切ってセットするだけで、あとは電源入れて使用できます。
紙やすりの保管方法
案外工具箱の中でも浮いてしまう紙やすりです。ですから、保管に気を使わないといけません。
ですが、保管には、100円ショップにちょうどいいものが売っています。プラスチックの書類入れです。
これは、本当に便利です。ケースに番号を書いて収納しておけば、探すときもすごく楽です。
まとめ
紙やすりは、種類がたくさんあって、最初はどうしていいかわからないと思います。
ですが、これまで解説したことを考慮すれば一目瞭然ですよね。紙やすりは、消耗品で存在は薄いです。ですが、作品の完成に大きく作用することを忘れず、適材適所で使用してみてください。