室内の調度品に木のものがあると、雰囲気が何とも言えない温かな感じになります。金属や合成皮革などと違った「木」の感触は、心までも休ませてくれることでしょう。
ところで木を身近に置くならば、風合いの良い物を置きたいものです。この「木」の表面の風合いをアンティークにするのが、今回挙げる「ビンテージワックス」です。
このページの目次
ビンテージワックスって何?
木の表面を飾る材料は、非常に多岐に渡ります。例えばオイルベースのものもありますし、ワックス系でも蜜蝋ベースのものもあります。
その中でも、ビンテージワックスは「優しい」材料と言うことが出来ます。
ビンテージワックスは、植物の「えごま」を使用したワックスです。えごまはシソ科の植物で、食用としても利用されています。
植物由来で食用にまで使うことの出来るので、地球環境にも非常に優しいワックスと言えます。色は・・・
「クリヤー」「チーク」「ウォルナット」「エボニーブラック」の4色があります。
ビンテージワックスは、屋内で使用するほとんどの未塗装の木材に使用が可能になり、塗った後はアンティークな木材の風合いを保ちながら、なめらかで美しい風合いに仕上がります。ビンテージワックスは、美しく仕上げるだけでなく、ノスタルジックな演出も可能です。
樹木の肌とワックスの色の組み合わせで、独特の雰囲気に演出できます。
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ビンテージワックスの塗り方は?
ビンテージワックスの塗り方ですが、まず最初に「演出」について考えましょう。塗りたい物にどういった表情を出させるかです。キレイな木目でも良いでしょうし、アンティーク感を出すのも良いかもしれません。木目そのままにするか、あるいは敢えてキズを入れたり、ぶつけた跡をつけてみるのも良いと思います。
次に塗る部分のゴミやささくれなどはサンドペーパーなどで除去しておきます。木くずについても、キレイに取り去ります。とにかくゴミは取りましょう。
いよいよ塗ります。まずはビニールの手袋を着用します。塗るのは、歯ブラシやウェスを用意しておけば大丈夫です。最初にワックスの入りにくい角や穴、溝の部分に塗って行きます。この時に爪楊枝などを使うのも良いです。次に広い部分を塗ります。歯ブラシやウェスで塗っていきます。この時に付け過ぎないことがポイントです。
全体を塗り終えましたら、乾燥させ、きれいなウェスで乾ぶきして完成です。乾燥する前は衣服にワックスが着かない様に気をつけましょう。
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ビンテージワックスとニスの違い、そしてにおいは?
ビンテージワックスとニスの違いは表面の状態が挙げられます。ビンテージワックスは木に染み込むイメージに対し、ニスは表面に固い膜を作るイメージです。
ビンテージワックスは自然由来の成分で出来ていますので、ニスの様にキシレンやトルエンと言った有機溶剤を含んでいません。
ですから、鼻につく強烈な臭さは無く、むしろ油のにおいがします。
しかし、いずれにせよ、塗った後は乾燥が必要です。気温や天候にもよりますが、風通しの良い場所で、換気に十分に気をつけながら乾燥させましょう。
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ビンテージワックスの応用
ビンテージワックスは、重ね塗りが効きますので、ちょっとしたグラデーションなども楽しむことが出来るでしょう。
塗り方のコツは、とにかく薄く塗り重ねることです。塗る順番としては薄い色から塗ることです。
チークを薄く伸ばした後にウォルナットを部分的にかけて、部分的に伸ばして染みこませれば、普通のワックスと違った風合いを楽しむことが可能です。
また、ビンテージワックスは色を混ぜることも可能です。油絵具を混ぜる要領で混色し、好みの色を作り出すことも可能です。
この「混色」の時に、完全に混ぜるのではなく、敢えて混ぜ切らないのも面白いかも知れません。木の表面で伸ばした時に、微妙なグラデーションが出来ることでしょう。
ビンテージワックスの超応用
ビンテージワックスはオイルベースなので、オイルに溶ける物質の添加が可能です。
例えば化粧品の「チーク」です。或いは靴クリーム等の微量の添加も面白いかも知れません。
化粧品や靴クリームにはワックスに添加ができる物もあります。工夫次第では、「顔」を変えたビンテージワックスとなってくれることでしょう。
まとめ
この様に、ビンテージワックスは、そのままでの利用も非常に味わいのあるものですが、応用を考えると夢が膨らむ楽しい材料です。
購入した物をそのまま使うのも楽しいですが、オリジナルさを出した、「更なるビンテージなワックス」を作ってみてはいかがでしょうか。