ディアウォールの種類や使い方の注意点は?棚の作り方は?

 

【ディアウォールで猫タワーを作ってみました!】


例えばリビングに本棚などを取りつけるとき、一番気になったのは、「壁にネジなどの穴をあける」ことがあると思います。特に賃貸住宅の場合は、この部分がネックになってしまい、棚の設置などはあきらめなければならないのが常でした。

 

ところで、最近話題になっているDIY商品に「ディアウォール」があります。簡単に言えば、「突っ張り棒」なのですが、用途が非常に広く、いろいろなことに使えます

ディアウォールについて

 

「ディアウォール」は、天井から床までの柱のような「突っ張り棒」を作る部品で、市販の2×4材の端部に嵌め、それを立てて柱のようにし、そこにフックなどを取りつけて使います。

 

使用する2×4材が強度のある部材でもあるので、少々の重さのものを着けることもできます。

 

ディアウォールの種類

 

ディアウォールは、ホワイト、ライトブラウン、ダークブラウン、ブラックの4色を揃えています。

 

また、ベーシックな2×4材用のものだけでなく、1×4用のものもあります。ただし、1×4用のディアウォールは、高さ上限が1100㎜なので、注意が必要です。また、ディアウォールには専用の棚受けも用意されています。

 

ディアウォールの使い方の注意点は?

 

ディアウォールは天井から床までの突っ張り棒ですので、いくつかの注意点が必要です。

 

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(1)使用する2×4材について

ディアウォールは、床と天井で支持するのですが、使用する2×4材の長さが出ていないと、しっかりと取り付けることが出来ません。

 

天井側のピースにスプリングが入っていたり、調整用の板も入っていますが、寸法はきちんと出して施工しましょう。

 

(2)垂直を出すこと

ディアウォールを使って取り付けた2×4材も、垂直が出ていないと、設置強度に影響が出る場合があります。設置したあとは、水準器や下げ振りなどで垂直度を出しましょう。

 

棚の作り方

 

ディアウォールを使えば様々な家具を作り付けることが容易にできます。

 

棚を例に取ると、壁面に一本2×4材を上下に立てて、適当な板をビスなどで打ち付ければ出来上がりです。

 

ボードなどとは違い、木材に打ち込むわけですから、木ネジを自由に打つことが出来ます。もう少し凝った棚を考えれば、2本の2×4材を立てて、その間に棚板を渡して作ることも可能です。

 

 

更には、もっと多くの2×4材を上下に立てて、段違いに棚板を取り付けてファッショナブルな雰囲気を作ってみるのも楽しいでしょう。

 

もう少し凝った棚を作ってみる

 

例えば木製の本棚などで見られる構造ですが、ダボなどで高さを調整できるものがあります。

 

ディアウォールの場合は突っ張り棒のため、ダボをそのまま使うことは精度上、あまり好ましくはありませんが、ああいった段差の構造をディアウォールに応用してやると、システム家具の様な棚を作ることも可能です。

棚の材料に少しこだわる

 

一般に流通している2×4材は、アメリカのSPF材、ヨーロッパのホワイトウッド、北米のレッドシダーなどがあります。

 

それぞれに個性があるのですが、この「木」の個性を、棚の風合いに生かしてみるのも面白い試みです。木目のみならず、節なども室内のアクセントとなることでしょう。

 

 

木の風合いに拘ってみる

 

木材の塗装方法はいくつか種類があります。ニスやペンキ、あるいはオイルやワックスなどがあります。

 

それぞれ個性的で面白いのですが、材料を例えばホワイトウッドにした場合、上に乗せられる色は非常に多くなります。

 

ステイン系の塗料で塗って、オイルで仕上げてみたり、木槌などでそれなりに傷などをつけて「年月の感じ」を出し、その上からワックスで仕上げてみる、といった遊びも面白いことと思います。

 

 

作れるのは棚だけではありません

 

棚について述べて来ましたが、当然のことながら、作ることが出来るのは棚以外にもいろいろあります。

 

部屋を見回すと、置時計があったり、オーディオのスピーカーがあったり、テレビ台があったりして、意外に床の「置いているスペース」が多いのに気が付きます。

 

これが、もしもディアウォールを使って、2×4材に掛けられたらどういったスペースの演出ができるでしょう。

 

時計であれば、家族が見えるところに設置が出来ますし、テレビなども、大きくないものであるならば、掛けられるかもしれません。

 

スピーカーに至っては、掛けることにより、違った音響効果の期待もできることでしょう。

 

このように、ディアウォールを使えば、棚などの家具を作るだけでなく、「空間のプロデュース」までに手が届く可能性も出てきます。