ホームセンターで見かけるシリコンスプレーですが、一本あれば驚くほど様々なところに使えます。

 

シリコンスプレーは、吹き付けたものの表面に薄いシリコンの被膜を作るスプレーなのですが潤滑や艶出しなど、非常に広範に使えます。

シリコンについてのおさらい

 

シリコンについておさらいのために、シリコンゴムの例を挙げてシリコンを考えてみます。

 

シリコンゴムの特徴としては、普通のゴムよりも耐熱温度が高い長所があり、電気ポットなどの高温の場所に使うことが出来ます。

 

逆に氷点下の低温の環境にも耐えることが出来る特徴があります。

 

これはシリコンゴムの物質としての「安定性」から得られる長所です。また、シリコンのコーキング剤にも同じことが言えます。

 

シリコンコーキングは、コーキング剤でも万能タイプになりますが、これはやはり「安定した物質」だから広く使えるのです。また、同じことがグリスにも言えて、シリコングリスも安定しており、グリスの中でも万能タイプです。

 

ところで、シリコンの「安定性」の理由なのですが、シリコンは「有機物と無機物の中間の物質」
だからと言えます。シリコンはケイ素をベースにした物質で、普通のゴムの様な有機物(炭素ベースの物質)と違うので、温度変化や劣化などに強いのです。ケイ素は地球上の岩石などから採取できる物質です。身近にある製品にガラスが挙げられます。

 

この様に、シリコン製品は「岩石由来の物質」と呼ぶことが出来、石油由来の物質よりも安定しています。ですから普通のゴムやオイルよりも熱などに強く、使える範囲も広いのです。

 

シリコンスプレーの種類

 

シリコンスプレーは大きく分けて、石油系溶剤を使っているものと、使っていないものに分けることが出来ます。溶剤が入っているものは、ムラなく吹き付けることが出来る点が特徴です。

 

一方で、溶剤の入っていないタイプがありますが、これは木や紙に吹き付けることが出来るシリコンです。家で使うときには、用途を間違えないで使用しましょう。

シリコンスプレーの使い方と効果

 

シリコンスプレーの使い方と効果には、概ね以下のものがあります。

 

(1)潤滑剤として使う方法

 

シリコンスプレーは、吹き付けた物の表面に、ツルツルのシリコン被膜を作りますので、潤滑剤として使えます。

 

例えばカーテンレールや食器棚、引き出しなどに使うと滑りが良くなります。また、釣り具のリールなど、メカニカルな部分にも使えます。

 

(2)艶出しのために使う方法

 

家具などの艶出しにもシリコンスプレーは使えるアイテムです。艶出し用のワックスと同じ効果が期待出来ます。

 

(3)防水を目的として使う方法

 

シリコンスプレーの作り出すシリコン被膜は防水効果もあります。水をはじき、また汚れも落ちやすいです。

 

用途としては、バイクや自転車の水がかかる部分や泥が飛ぶ部分にあらかじめスプレーしておけば、汚れが非常に落ちやすくなります。

 

また、「汚れを落としやすい」点では、小さい子供のおまるに吹き付けておけば、汚れが簡単に落ちるようになります。

 

(4)注意点

 

潤滑剤として非常に高性能ですので、「艶出し」のためにフローリングに吹き付けると、床面がツルツルになりすぎて転倒などの危険性が出てきます。

 

特にお年寄りには危険ですので、用途を誤らないように注意しましょう。

 

シリコンの除去方法

 

シリコンの除去方法にはいくつかありますが、状況によって方法を考えなければなりません。

 

主な方法は、「溶剤を使って落とす方法」と「中性洗剤を使う方法」があります。溶剤を使う場合は比較的簡単に落とせますが、塗った表面を傷めることもありますので注意が必要です。

 

また、中性洗剤を使う方法では、効率よく落とすために、高濃度の洗剤を使って手間をかけて落とさなければなりません。

 

また、市販品にはシリコン除去スプレーもありますので、状況に合わせて使うのが良いでしょう。