ワトコオイルの乾燥時間や使い方は?重ね塗りや仕上げ方法も!

 

まず、「ワトコオイル」と聞いたことがない方のために簡単に説明します。

 

簡単に言うと、木材を加工したものに塗布するオイルであると言えます。ニスやペンキのような有機溶剤などは使用しておらず、植物の由来成分「亜麻仁オイル」を使用しており人体には無害な安全な成分となっております。

 

オイルですので、塗ると言うより、染み込ませるイメージが近いですね。

 

ですから、素材の木目も活かせますので自然な仕上がりとなります。また、使い込めば使い込むほど、いい風合いとなっていきます。

 

でも、なかなかホームセンターで売っていないことが多いのが玉に瑕です。それでは、塗るための準備物について見ていきましょう。

 

ワトコオイルの関連記事はこちら!
 ↓      ↓
ワトコオイルの塗る方は?ハケを使わずスポンジでリメイク!

 

 

準備物

▪️ワトコオイル

 

▪️ワトコオイルを入れる容器

 

▪️刷毛 (塗る面積に応じて刷毛の幅の使い分けをおこなってください。)

 

▪️紙やすり「240」(耐水性のものと通常の紙やすりの2種類をご用意ください。)

 

▪️使い古したタオル (この使い古したということがミソです。新しいものだと、毛羽が立ってしまいますので、必ず使い古したものを準備してください。キムタオルのようなものも、あまりうまく拭き取れませんので、やはりタオルが一番です。)

 

▪️グリップ式ハンドサンダー(紙やすりをかけるために必要な道具です。)

 

ワトコオイルの乾燥時間や使い方は?

 

それでは簡単に使い方の説明をします。

今回はダークウォルナットを2×4材に塗装していきます^^

 

❶下地処理です。どんな塗料などを塗る上でも重要な工程です。紙やすりの「240番」を使い木目に沿っておこないます。

 

ここで少し傷が気になる場合には、「100番」くらいの番号のものを使い少しずつ磨いていきます。番号の少ない紙やすりで、磨き過ぎると傷が深くなりすぎてしまい、こすった跡がそのまま表面に残ってしまいます。

 

 

その跡に、ワトコオイルが染み込んでいきますので、さらに傷が目立ってしまいます。

 

最後の仕上げには、「240番」の紙やすりで磨いて完成させましょう。

 

電動の、サンダーを使ってもいいと思いますが、これまた削れすぎてしまうことがあるので、使い慣れていない方は、手でやった方が無難だと思います。

 

やすりがけが終了しましたら、一度水拭きして汚れを拭き取ってから、乾燥させればなお完璧です。

 

❷1回目の塗布を行います。刷毛を使用する前に、刷毛を手で揉んだりして刷毛のゴミや無駄毛を落とすようしましょう。

 

これは、案外ゴミが落ちたりするのが見えるくらいですので、丁寧にやっておきましょう。

 

この無駄毛が塗っている面に残ったりするとストレスになりますし、オイルの中に入り込んだものを取ることもなかなか厄介になってしまいます。

 

次に、実際に塗布するときのコツです。あまり刷毛にどっぷりオイルを付けたままに塗り始めないということです。

 

多くのオイルを刷毛につけて塗り過ぎますと、厚く塗った部分と、そうでない部分に、乾き方にムラが発生したりしてしまいます。

 

オイルを入れた容器の淵で余分なオイルをある程度落としてから塗布するようにしましょう。

 

さらにもう一点、塗るときは、木目に沿って塗っていくようにしましょう。1度塗ったら、少し休憩です。

 

15〜20分たったら、余分なオイルを布で拭き取ります。少し木材から、油などの汚れも染み出したりしてくる場合がありますので、その汚れも拭き取りする感じで行います。

 

 

拭き取りが完了しましたらば、1時間以上は乾かしてください。冬場は、太陽が出ていればいいのですが、天候によっては、2時間くらい待った方がいいと思います。

 

一回塗りでしっかり拭き取ると少しツヤが出ていい感じ!

 

ワトコオイルの関連記事はこちら
 ↓      ↓
ワトコオイルのダークウォルナット塗り方は?臭いや色見をチェック!

 

重ね塗りや仕上げの方法

 

❶1時間が経過したらば、重ね塗りを行います。2度目は、ごく薄く全体的に塗っていきます。

 

イメージを言葉にして言いますと「さーっさっさ」という感じで繰り返し行います。

 

 

とにかく薄く塗ることが重要です。次はすぐに、1回目とは異なり濡れたままの状態で、「240番」の今度は、耐水の紙やすり(紙の部分が黒いもの)で磨きます。

 

耐水のものでないとうまくいきませんので、必ず耐水紙やすりを使用してください。

 

 

その後、再度よく拭き取っていきます。余分なオイルを拭き取りするイメージです。

 

よく拭き取りを行なっていませんと完成した時にベタつきが発生することがありますのでよく拭き取ることが重要です。

 

その後、1時間程度したら様子を見てください。再度汚れの油など浮いて出ているようでしたら、拭き取りを行なってください。

 

その後、完全に乾かします。完全乾燥まで、24時間以上はかかります。臭気が多少あります(シンナー系ほどではありません。)ので、できれば換気設備のある場所か、風通しがいい場所で乾かした方がいいです。

 

最終的な仕上げはこんな感じ!

まとめ

 

有機溶剤系のニスや、水性のニスの方がホームセンターなどに売っているので、お手軽かな?と思います。

 

でも、実際に使い慣れていないと、ムラになったり、液ダレのようになったりして、思うような雰囲気に仕上がりません。

 

その点、ワトコオイルは、先にも述べましたように、染み込ませるようにして使いますので、そのような心配がなく、均等に塗ることができます。艶をだすという点では、ニスに軍配が上がります。

 

イメージ的には水性ステインとビンテージワックスの足して2で割った感じでしょうか^^?

 

一つだけ気になるのは普段は水性ステインや塗料、ビンテージワックスを使っていると、ワトコオイルの取り扱い(ハケや容器など)が若干面倒かな!?とも感じます。

 

でも、長く愛用する木工製品に仕上げには、ぜひワトコオイルを使ってみてください。